どうして「本音」を話すことは怖いの?
こんな話を想像してみてください。
新しい職場へきて半年。仕事をしたいのに、いつまでたっても先輩が仕事をくれない。
仕事をしたいのにぜんぶ持っていかれてしまう。
「手伝いましょうか?」と声をかけても「大丈夫、いいです」と断られる…。
職場の人間関係での相談は、
いつも存在する根深いテーマの1つです。
そして多くの場合、
「本音」を伝えるのが怖いと皆さんおっしゃられます。
もし職場の人間関係などで不自由な
思いをされているのだとしたら…。
きっと今日のお話は
あなたにとって大きなヒントになりますよ。
なぜなら、
その根本にある原因は1つだけだからです。
あなたが「本音」を言えない理由を
一緒に解決していきましょうね。
本音は、相手を責め、自分を傷つけるものではありません
本音をいえない人の、90% 以上の方は
次のように考える傾向があるように私は感じています。
それは、
「本音は相手を傷つける強いコトバ」
「本音で話したらきっと嫌われてしまう」
「嫌われて傷つくなら本音は言いたくない」
どうでしょうか。
あなたにも思い当たる節はございましたか?
この考え方こそが、
本音を伝えられない根本原因なのです。
そしてこの解決策はたった1つだけ。
徹底的に、「自分と向き合うこと」なのです。
自分と向き合うことで本音は伝えられるようになる
仕事をしたいのにぜんぶ持っていかれてしまう。
「手伝いましょうか?」と声をかけても「大丈夫、いいです」と断られる…。
このような職場での人間関係の悩みに対し、
私の回答はこうです。
「仕事をさせてください、と頼み込めばいいのですよ」
きっとそんなことをいうのは勇気がいりますよね?
自分のプライドもあるかもしれません。
ですが今回のケースでいえば、
「この職場で仕事がしたい」というのが本当の気持ちです。
それなのに自分の本音を話せないのは、
他人軸で生きている(相手に合わせた生き方)
をしているからなのです。
他人軸というのは、
自分の意志や気持ちを言えないこと。
なぜなら、相手に合わせてしまっているから。
そこの場所で、自分がやれることをやりたい。
ぼーっとしていたくない。
本当にあなたがそこで仕事をしたいなら、
それを「表現」すればいいだけなのですよ。
「でもそれがむずかしいんです……。」
というあなたには、
そういう気持ちになるメカニズムのお話をしましょう。
自己防衛、傷つきたくないという心理の原因
「あなたに仕事を任せられないのよ…!」
「あなた、以前にもこんなトラブルを起こしたじゃない!」
本音を伝えることで、
たとえば上記のような言葉が相手から
返ってくる可能性もあるかもしれません。
でも考えてみてもください。
「あなたは、なぜそこにいるのでしょう?」
そこで仕事をしたいという
本当の気持ちがあるにもかかわらず、
先輩との関係性を気にしてしまうのは、順番がちがいます。
相手と向き合える人と、向き合えない人のちがい。
それは、
自分と本気で向き合えているかどうかのちがいです。
自己防衛、傷つきたくない気持ちはわかります。
それでも相手が
「あなたに仕事を任せられないわ!」と言うのなら、
「じゃあ私はなんのためにここにいるの!」
と、とことんその人と向き合うことが大切なのですよ。
自分と向き合えない人は、他人とは向き合えないのです。
他人と向き合うというのは、自分を貫き通すことと同義なのです。
本音で貫ける自分になるための3つの処方せん
私からの処方せんはとてもシンプル。
- 自分がどうしたいか、自分を知る
- 勇気をもって相手と向き合う
- 自分の意志、気持ちを伝える
たったこれだけなのですよ。
先ほどまでの例えでいうのであれば、
「そこの職場で仕事がしたい」
というのが本当の気持ちでしたね?
ですが、
「仕事をもらったら自分が忙しくなるかも…」
「忙しくて休みの日に自由に遊べないのはイヤ」
というのが本音だとしたら、話はまたちがいますね。
あなたの「本当の気持ち」がわかるまで、
まずは自分と向き合うことが最初のステップです。
次の「ステップ2」では、
勇気をもって相手と向き合うことをします。
ここでかんちがいをしてはいけないのは、
相手と向き合うことと、やっつけようとするのは
ちがうということです。
あなたが本音を伝えることで相手が
「傷ついたわ」という発言、表情をするかもしれません。
そうしたらあなたは
「ごめんなさいね」とあやまればいいのですよ。
もしかしたら、多少の口論へと
発展してしまうこともあるかもしれません。
ですが、もっとも大切なのは
「自分の本当の気持ち」であり、「本音」です。
相手に合わせた生き方、他人軸で生きると、
自分を守っているようで、いちばん自分を傷つけているのですよ。
「なんで私の気持ちを大切にしてくれないの?」
「なんで私の気持ちを無視するの?」
相手が不快になったら、それに対しては
ごめんなさいをキチンと伝える。それでいいのです。
もっともっと、シンプルに考えてみてくださいね。
ここまで気持ちの準備ができたらいよいよ、
相手のところで行って気持ちを伝える「ステップ3」です。
さあ、いってらっしゃい。
…と、その前に。
そのときに大切な
自己メンタルのお話も最後にお伝えしたいと思います。
自分を認める、受け入れるという力です。
つらさを乗り越える「自己メンタル」を養う方法
自分と本気で向き合い、
相手とも本気で向き合い、そして伝える。
これまで相手に合わせた生き方、他人軸で
生きてきた場合にはきっとすぐにはなかなか
できないことだと思います。
初めて人と本気で向き合うということは、
「自分の本当の気持ちを大切にできた」
という気持ちが生まれる一方、
時にはつらい気もちになったり、
しんどい思いをすることもあるかもしれません。
そこで役に立つのが「自己メンタル」です。
自分のことをダメだなと思うこともあれば、
他人から「あなたはダメね」と言われることがあるかもしれません。
そのときに、
「ああ、やっぱり私はダメな人間なんだ…」
と思うのではなく、
「それで?」
「だからなに?」
と思える気持ちがとても大切なのですよ。
たとえばですが職場で仕事をもらえず、
本音を伝えたことで職場での関係性が悪くなり、
結果として「退職」の二文字が浮かんだとします。
それがもしも一流大学を卒業して、
大手一流企業への就職だったとしたら…。
退職をして先行きが不安になることは
つらいこと、プライドが許さないことかもしれません。
それでも自分をダメと思わず、
「それで? だから何?」と思えることが大切です。
特に日本人はその気質か教育からか、
世間体や他人の目をどうしても気にします。
自分が選んだことに対し、OKが出せません。
時間外労働であったり、
職場でのセクハラ、パワハラ、モラハラなどで、
本音を言い出せずに自分をどんどん苦しめていって
しまう現状が今の日本にはありますね。
会社を辞めたら再就職ができないんじゃないか、
会社を辞めたら負け犬と思われるんじゃないか、
何か発言をしたら大きな問題になるんじゃないか。
ですが、
あなたが選んだことなのであれば、それでOKなのですよ。
自分が自分のことを認めていれば、
他人の目線というものは自分に入ってはきません。
「自己愛」をもっと大切にしていきましょうね。
自分を幸せにできるのは自分だけ、というのはこういうことです。
そのためにも
このステップを大事にしてください。
- 感情をみましょう
- 感情をチェックしましょう(怒ってるならなんで怒ってるの? と自分に聞いて)
- 自分が楽しい、心地がいいことを選びましょう(ここで自己愛が成立します)
- 行動を起こしましょう(会社の先輩に仕事をくださいと伝える、など)
私がお伝えしているライトワーカーのコンセプトは、
「自分をよく知っている人」です。
基本の部分では「自分をよく知る」を学び、
実践の部分では「なんでもアリ」を学びます。
この記事を読んでくださっているあなたも、
自分をよく知り、
この世界ではなんでもアリなんだとわかると、
「本音」が今よりもっと伝えやすくなると思います。
もしよろしければ
「生きづらさ」を抱えて生きてきた人が、
自分らしく生きられるようになった実例に
こちらのインタビュー記事で触れてみてくださいね。
→ ライトワーカー認定講師インタビュー Vol.1(亀澤由紀子さん)